moriy@シルバーが25年間に作成したレザークラフト作品のHP展示室です。

             

レザークラフト作品を紹介しながらレザーカービング模様の作り方、ネーム刻印の入れ方、
革の染方、手縫いの方法、かがり方法などの紹介もあります。

出展数は約60点

作品A

最初の作品
(S54年1979年)

ポシェット

手縫い
縫い目も不ぞろい、
しかし、革をまげて厚みを出すことに成功しました。

カービング(刻印)
犬のカービングにmoriの文字が
はっきり出せません

レザークラフト入門
岐阜市の名鉄新岐阜駅横にあったダイエー(平成十二年頃に閉店)の手芸品売り場の横にクラフト教室がありました。
材料を買い手ほどきをうけましたがいまいちの内容。

先生は3,800円
岐阜市立図書館へ行き1冊の本を見つけました。
グラフ社のマイライフシリーズ「レザークラフト」(彦坂和子監修)3,800円でした。

作品B

初めての
レザーカービング

(S54年1979年)

セカンドバッグ

コーナー・底やマチなどの処理も教本とおり

レザーカービングの模様も教本どおりですが、なんとなくゴツイ感じで使用する気にはなりませんでした。
渋なめし革も端革を手に入れてたためツギハギの出来上がり
「渋なめし革」:

 

工程�T

レザーカービング模様の作り方
(Carving=彫刻)

レザーカービングに必要な道具と材料

材料はタンニンなめしの牛革
革はタンニンなめしの牛革を用います。
道具は4種類
最低現限必要な道具は刃が回転してなめらかなカットが
できる「スーベルカッター」と刻印工具・木槌・ゴム板です。

鉄の棒の先に模様が刻まれた数本の刻印工具

刃が回転してなめらかなカットができる「スーベルカッター」 

レザーカービングの基礎

彫りたい図案を書きます

水で湿らせた渋革に爪楊枝などで印を付けます

スーベルカッターで適切な
切込みを入れます。

スーベルカッターで切込みを
入れた革

下欄の刻印(スタンピング)工具
から基本的なものを選んで
刻印します

スタンピン具工具の種類
ベベラ(Bevelers)、ベンナー(Veiners)、カモフラージュ(Camouflage)、ペアシェダー(PearShaders)
シーダー(Eeders)など8種類100本以上の工具があります。
全部揃えると数万円必要ですので基本的なものを1種類8本程度揃えるといいでしょう。

よく使うスタンピング工具は、この中の数本だけです。

この他よく使う道具は手作りの工具袋に入れています
左からカッター・筆・ペン・へら・千枚通し・ルレットなどです

手縫いの針箱です

革手芸材料専門店「クラフト社」
これらの工具や材料は地方都市では入手し難くなり、全国でも数社しかありません。
その中で通信販売等で入手しやすいのが「クラフト社です。


電話番号は03-5698-5511 FAX03-5698-5533 
インターネットはhttp://www.craftsha.co.jp/
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-16-21

作品C

初めてのネーム刻印
入りアイテム

(S54年1979年)

はさみケース

オリジナルな名前入り作品
アルフアベットと数字スタンプを購入して実現できました。

大きな文字は「アルファベット刻印セット」(5,000円)
(13×13mm)

アルファベット刻印棒セット(7,500円)
(6×6mm、ケースは手作り)

数字刻印棒セット(2,500円)
(6×6mm)

刻印セットは高いようですが24年前に購入して現在も変わらず使ってますので便利で安い買い物と思っています。

作品D

レザーカービング
(S54年1979年)

通勤バッグ

   
   

 

工程�U

型紙

こうした形の作品は左右対称が難しく
また、カーブも微妙で型紙を作ってから始めます。

大きさが1cm違っても間の抜けた大きさになるので
成功した作品の型紙は大切です。

 

作品E

週刊誌サイズ
(S54年1979年)

不人気学生カバン

最高の革と手間ひまいとわぬ手作りバッグ

同じデザインの財布と定期券入れ付き

縫いも最高

ポケットなどもふんだんに

 

作品F


レザーカービング

(S54年1979年)

二つ折れ財布

二つ折れ財布

 

工程�V

染め

染料・顔料は23種類もの材料が用意されています。

染料
�@クラフトレザー染料: タンニンなめし革によく染めつき、美しく鮮明な色が出せます。
�AWA染料: タンニンなめし革、クロームなめし革、合成皮革などによく染めつきます。
�Bレザーダイ: 光沢ある油性染料と浸透力があり日光に強いアルコール系の染料の
長所を田カービングようの染料です。          
�Cオメガダイ: �Bと同じ容量で使います。                           
�Dレザー染料: 粉末ですので使い難く、余り使われません。                
�E塩基性染料: 粉末ですので使い難く、余り使われません。                
�Fアルコール染料: 粉末ですので使い難く、余り使われません。             
�Gアンテイックフィニッシュ: 使ったことがありません                     
�H顔料: 革用の絵の具です。                                  
�Iスパターインク: バックグランドの部部に色をさすのに使います。            

補助材料
�Jとかし液: 粉末染料を溶かすのに使います。                        
�Kうすめ液: WA染料、レザーダイ、塩基性染料、に加えむらなく仕上げるのにつかいます
�L無臭酢酸: レザー染料、塩基性染料に使うとむらなく染まります。            
�Mメジューム: 顔料に混ぜ使います。つや出し用とつや消し用があります。        
�N浸透剤: 染めつきの悪い革に使うと良く染まります。                    

仕上げ剤
�Oレザーワックス: 乳液状のつや出し剤です。                        
などなどがあります。

生地を生かしたい場合

染色せずに仕上げた場合、時が経つにつれて日光にやけてアメ色になり革本来の自然の味わいが出てきます。
有名ブランドンのルイビトンバッグにもその手法が使われています。

この場合バックグランドだけに
色を差します

大切なことはバックグランドから色を
はみだ出さないようにすることです。

 

地染め

革全体を染める方法です。
革全体を村ムラ無く染めるのは難しいことです。
それには革全体をあたかじめスポンジなどで湿らせます。
湿らせ具合で全体の色が濃くなったり薄くなったりしますがそれが手作りのいいところです。

アンティック染め

カービングの凹部に染料を残し陰影を付けて染める方法です。

地染めと同じ方法で革全体を染めます。 ペースト状のアンティックフィニッシュをよくかき混ぜ、少し湿っている革の上にブラシなどでたっぷりとのせます。 馬簾などで凹部分に入るように延ばします。 よく乾いてから仕上げ剤を塗ります。

 

ベルトも1本革でアメ豚革裏付き

でも息子には不人気、一度も使われず近所の知人にもらわれていきました。

工程�W

手縫い方法

ミシン縫いより丈夫なわけ
�@:手縫い作品ががっちりとし仕上がり長持ちするのは縫い目はミシン縫いと似ていますが、上糸と下糸の区別が無く
上と下の糸が縫い目で交互に入れ替わり、ミシン縫いのように糸が途中で切れた場合ほつれてくることがありません。

�A:縫う時に縫い糸が使って居る時にすれないように革に溝を付けて縫い目を埋めます。                 

�B:縫い糸には蝋を引き、麻糸か木綿糸を使います。                                      

 教本ではステッチンググルーバーで革のヘリに溝を切るとありますが、※ ※私は革を切り弱くなるのを防ぐため革を水で柔らかくしてヘリ磨きで溝を深く付け縫い道を付ける事にしています。
 教本には革用工具のステッチルレット(1.200円)
で溝の中に縫い目の間隔の印付けをするとあります。

私流のやり方:洋裁用のルレットで印を付けます。
この方法は間隔が狭く縫い目が綺麗に出来ます。

縫い穴は革2枚を一緒にあけます。

 教本は作業用ゴム板に革を置きひし目打ちの刃を溝に平行に持って印の上に当て、木槌で打ってひし形の穴をあけます  私流のやり方は「ひし目打ちの刃」では穴が大きすぎて洋裁用のルレット間隔では穴がつながってしまいます。
 このため「ひしきり」を使い手の平で加減して叩いて穴をあけます。

縫い針は木綿針の先を落とした丸い先の針

 縫い糸の長さは1mまで
縫い糸の両端に針を付けます。
太い糸は上の写真のようにして両端に固定しますが
細い糸はボンドなどで接着します。
長さが1mの理由は下の理由によります。
1mの糸で縫えるのは約30cm
縫い方は上の図のように縫い始めから糸を交互に通して、
強く締めて次ぎの穴へ進みます。
このとき糸が長すぎると糸が絡まって次ぎへ進むのに時間が掛かります。
また、何度も縫い穴を通しているとロウを塗って滑りやすくしていても
糸が細くなり切れてしまいます。
このため糸の長さは1m程度までとしますが約30cmしか縫い進めません。
(糸は縫い目の約3倍必要です)

 

作品G

初めてのかがり
(S54年1979年)

セカンドバッグ

二枚の革を張り合わせるために簡単な「巻きかがり」(ウィップスステッチ)で仕上げた作品です。

工程�X

かがり

革作品の仕上げには、比較的簡単に出来る「かがり」仕上げが良く使われます。
「かがり」とは、二枚の革に穴をあけ、革レース(革ひも)で繋ぎ合わせていくことです。

かがりにはいろんな方法があります

仕上がりが豪華に見える「ダブルステッチ」
「かがる」長さの8倍もの革レースが必要です。

綺麗に仕上げるには
二枚の革がずれないように、正確なかがり穴をあける必要があります。
穴が一直線上、等間隔に並ぶようにします。
道具は3種類あります。

(左):等間隔に印をつけた位置にパンチで穴をあける方法                        
(中):三本目打ちで正確に穴をあけます。曲がり部分は一本目打ちを用い綺麗にカーブさせます。
(右):フローレンスステッチで幅広革レースを使う場合はハトメでかがり穴をあけます。        

レース針
レース針は2種類あります。
革レースの先を焼く1cmを薄くすき、針の頭を開いてはさみます。

レースを穴に通して爪で止めます
止める時木槌で軽く叩きます。

2本の爪で止めます。
同じく止める時軽く木槌で叩きます。

 

工程�X-1

簡単なかがり

布を縫う要領と同じです。
穴の数は必ず偶数にしておきます。

穴を一つ飛ばして針を入れ、飛ばした穴に
戻って針を出し次々と進みます。

巻きかがりとも言います。
かがりの隙間から革のヘリが見えますので
革の裁ち目は磨いておきます。

 

工程�X-2

フローレンスステッチ

ソフトな感じのステッチです。
幅が広くて柔らかい紐を使います。
かがった紐を少しずつ重ねて、革の裁ち目を見せないようにします。

巻き始めは接着剤を付け二重に巻いてから次ぎの穴へ進みます。

終りは紐を二度通してから裏に出し
接着剤で止めます。

 

工程�X-3

シングルステッチ

かがる長さの5倍
シングルステッチに必要な川レースの長さは「かがる」長さの約5倍です。
50cmの長さをかがるには約2.5mの革レースが必要です。

シングルステッチもダブルステッチも
かがり始めは同じです

シングルステッチの場合は
交差している革レースの上の
1本すくいかがっていきます。

最後の始末の仕方
途中からかがり始めて1周して元の位置に戻った時の最後の始末の仕方です。

途中からのかがり始め

まず、革レースの始めの端を
1穴はずして革の間に入れて、
輪を残します。

この輪に1周した革レースを通し、そのまま、最初の穴に針を入れ、革の間に端を引き出して始末します。

1周したかがり終わり

 

作品H

(S56年1981年)

テニスラケット

ダブルステッチで仕上げたテニスラケット
ががる長さが約1m80cm。
かがる革レースは14m必要です。

革レース代だけでも16,000円(14m)

工程�X-4

ダブルステッチ

かがる長さの8倍
シングルステッチに必要な川レースの長さは「かがる」長さの約8倍です。
50cmの長さをかがるには約4.0mの革レースが必要です。

シングルステッチもダブルステッチも
かがり始めは同じです

ダブルステッチの場合は
交差している革レースの上の
2本すくい、かがっていきます。

最後の始末の仕方
途中からかがり始めて1周して元の位置に戻った時の最後の始末の仕方です。

シングルステッチの
途中からのかがり始め

ダブルステッチの
途中からのかがり始め

まず、革レースの始めの端を1穴はずして革の間に入れて、
輪を残します。

この輪に1周した革レースを通し、そのまま、最初の穴に針を入れ、革の間に端を引き出して始末します。

1周したかがり終わり
愚息が早稲田大学政治経済学部に入学したのを記念して作りました。
のちにデカラケが流行して使われなくなりました。
ラケット材料代25,000円ラ(製作時間は約40時間掛かりました。時給700円で計算すると2万8千円。)合計5万円

 

いろんなアイテムに挑戦

はさみケース、ペンケース、二つ折れ財布、小銭入れ、ポシェット、キーホルダー、定期券入れ
名刺入れ、ワインコースター、などなど小物は数限りなく作成しました。

作品a

小銭入れポシェット

大きさは幅10cm×高さ7cm

 

作品b

ネーム入り小銭入れ

子供はそれほど喜びませんでしたが大人は多少使ってくれました。

 

作品c

定期券入れ
兼
名刺入れ

二十年使っても革はホチけない!
シャツの胸ポケットに入れても邪魔にならないよう極力小さく作りました。
このため縫い代の幅は1mm以下に押さえましたが、さすが革は布と違ってほちけません
十数年使いましたが交通機関の定期が改札機を通す方式になり見せて通る時代で無くなり
裏の名刺入れが定期入れとなり時代の変わり方を感じました。

作品d

東京大学学生証入れ

愚息が何故か東京大学、経済学部に入学でき東大のイチョウマーク入りの学生証入れを作ってやりました。
学生証は定期券より大きいので極力小さくするため縫い代イッパイまで革を切り詰めましたがさすが革は丈夫で4年間使っても
大丈夫でした。

作品e

他のアイテム

ハサミケース

時計つきペンダント

蛍光ペン入れ

鹿革(バックスキン)製ペンケース
今でも使っています。

大きすぎた小銭入れ
左(人気あり)80×80mm、右(不人気)87×87mm
たった7mmですが現物は不細工に見えます。

後半へ続く